子どものグリーフケアを考える会を2008年1月からスタートしました。この会は、身近で大事な人の別れを体験している子どもへの理解や支援について考え、子どもやその家族への支援が、広がっていくことをめざして展開していく予定でいます。
私が、子どものグリーフケアに取り組みきっかけになったことを少しお伝えしようと思います。私は、小児看護学が専門ですので、普段は、学生たちにも病気の子どもの看護やその家族のことについて伝えることが多かったのですが、7~8前に緩和ケアに携わってる看護師の友人からある患者様が容態が変化し、危篤となったときにその患者様のお子様が病室から出されて廊下で1人で待っている場面に遭遇したことを話してくれました。その友人は、親と別れていく子どもたちには、どのような支援が大事なの?、そのような子どもの問題に取り組んでいる人はいるの?と投げかけられ、その子どもの様子を想像するだけでも非常につらい思いがしました。
確かに小児看護学の中でも残されたきょうだいの問題を語ることはありますが、全体で見れば残された子どもの問題にはあまり取り組めていないと思いました。また、親として亡くなっていく方たちを看護している分野から見ても、家族としての子どもの側面にはやはり十分な焦点が当たっていないことに気づきました。その問題が気になりながらも時間は経過していたのですが、2年前ほどにアメリカのダギーセンターの活動を知り、その後実際にダギーセンターに研修で1週間ほど行く機会があり、そこでの活動の内容、子どもの喪失、悲嘆の問題を遅ればせながらもあらためて考えさせられ、勉強する機会となりました。日本の同じような喪失や悲嘆を体験している子どもたちとその家族には、まだまだできることがいろいろあるのではないかと思い、この問題にもっと多くの人に関心を持ってもらい、子どもたちへの支援につなげていきたいと思ったのがきっかけです。
ダギーセンターをモデルにした施設は、日本でも神戸と東京にありますが、大規模な施設がなくてもこのような問題に取り組む場と機会があることが広がっていくことを期待して地道ながら活動を展開できたらと思っています(茎津)。
子どものご家族の方、子どもや家族をさまざまな立場で支援している専門職の方などテーマに関心のある方は、どなたでも参加できます。関心のある方は、どうぞご連絡下さい。将来は、子どもたちも集まれる場が提供できたらと考えています。
